今回の展示タイトルは「名無しの登場者」というタイトルで、
イソップ寓話をテーマに、それぞれのお話を絵にした作品を描きました。
(参考書籍には岩波文庫の『イソップ寓話集』を使用させていただきました)
イソップ寓話をテーマに選んだ理由は、
・今回の展示は物語の挿絵を描きたい
・短編の話が好きなので短い文章で話数がたくさんあるものがいい
(はじめはエッセイやアンソロジーものを考えていました)
・ヒトだけでなく生き物、植物も登場するものがあればなおよい
(この時期は生き物と植物をよく描いていたので)
などと考え探していたところ、イソップ寓話集を発見。
読んでみると上記の内容に加え、第三者目線で淡々と語られる感じがとても面白く、
このシュールな話の世界に私の描く絵を添えたい!!
と思い今回のテーマに決めました。
キャプションには絵にした話の一部も記載
イソップ寓話では基本、登場人物に名前が付いておらず、
「ある男が」とか「三頭の牛が」などの表記で書かれていたのも印象的だったことから、
展示タイトルを『名無しの登場者』に決定!
初めてイソップ寓話集の原作を読んだのですが、話の数にびっくり。
471話ありました。
子どもの絵本などになっているのはほんの一部だったんですね…。
見に来てくれたお客様からも、「こんなお話もあったのね〜。知らなかった!」という声が上がっていました。
左の絵は一般的に「オオカミ少年」で知られている話
今回の展示ではサイズの大きな作品も飾ることができました。
大きな紙にぐいーっと線を引くのはやっぱり気持ちがよく、緊張感もあり、いい線が描けます。
身体を使って描くのは大事だなぁと改めて思いました。
今回は展示点数は21点でしたが、イソップ寓話の話はまだ450話残っているので、
コツコツと描いて増やしていき、いずれ冊子にできたらいいな〜などと考え中です。
見に来てくださった皆さま、HB Garellyのスタッフさま、会場には来れなかったけど気にかけてくださった皆さま、
本当にありがとうございました!!